税務調査かけこみ寺 税理士法人キータッチ

元国税調査官2人が代表税理士を務める税理士事務所です。本店(松戸市小金原)には代表税理士相田謹典、新松戸事務所には代表税理士平井勇夫が在籍しております。

税務調査の季節です!

time 2017/07/28

税務調査の季節です!

 

税務調査の季節

国税の組織は、7月10日に定期人事異動が行われます。総人員の約1/3が転勤します。

この人事異動から、盆休みを挟み、11月までが、税務調査の最盛期です。調査官(ほんの一部やる気のない人も居ますが)は、この時期は気合いが入っています。

何故でしょう?

7月から12月の仕事ぶり(調査事績)が、翌年7月の人事異動に大きく影響するからです。

 

ここで、国税の人事システム及びスケジュールを、私の知りうる範囲でご紹介します。

 

優秀な人材は、自分の人事の希望が叶ったり、国税局・国税庁・財務省から引き抜かれます。

公務員の中では、比較的、実力主義の人事です。

東京国税局と、その管内84税務署には、約1万5千人の職員がいます。

東京国税局人事第一課の約30人程度の人員で、これだけの職員の翌年7月の人事を決めなければならないのですから、それはそれは時間がかかります。

半年の仕事ぶりで決めてしまわないと、間に合わないのです。

1月には上級官庁の各部署から税務署長宛てに、推薦者の依頼が来ます。

4月からは本格的な人事本部が国税局の会議室に設営され、人事課と各部(総務部・課税部・徴収部・調査部・査察部)の人事担当が集結。

約3ヶ月間、不眠不休で人事作業が行われ、7月10日人事異動の約15日前、各幹部に結果が配布されます。

各職員に「人事の予告」が言い渡されるのは、人事異動の約1週間前です。

この日以降に「解散会(みんなバラバラになるので『送別会』とは言いません)」をすることを幹部は嫌がります。

希望が通らなかった、又は希望していないのに、転居を伴う転勤を命ぜられた職員が荒れやすいからです。

異動が決まった職員は、「予告」から7月9日までに、自分の荷物を整え、後任者に引き継ぎをし、7月10日を迎えます。

7月10日10時には、異動者が署長室に列を作り、人事異動通知書を署長から一人ずつ貰います。

それからぐるっと署内を挨拶まわり。

各署・国税局には運送業者がスタンバイしており、転勤する人のダンボールを受け付けます。1箱いくらだったかな?入札で毎年業者は代わります。

異動先が遠い人(東京都区内なら、銚子・館山・山梨県内)も、その日のうちに異動先へ挨拶に行かなければなりません。

暑い日になることが多く、汗だくで異動先へ向かいます。

 

国税組織は止まらない

CCBではないです(歳バレ)。

当たり前ですが、これだけ人が動いてる最中も、税務署は普段通り開庁しています。

総合窓口は、てんやわんやです。

残った人員で必死に対応していますので、時間がかかっても許してあげてください。

 

一方調査部門は、異動後、荷物整理して、全員揃ってから、部門の打ち合わせをして、調査対象法人が上司から各々に指示され、調査予約の電話をしていまし「た」。

ですので、実際の調査は7月の最終週辺りからのスタートでし「た」。

 

今は違います。

6月中に7月の調査予約の電話をしています。

その頃は誰が異動するか、下々は知る由もないので「誰が調査に伺うか判りませんが」と、調査日程だけをアポイントするという感じです。

ですので、7月12日位から調査開始です。せわしないです。

 

調査時期のまとめ(法人の場合)

1. 7月中旬から12月まで

調査の最盛期です。不正が想定される事案ほど、早く調査が着手される傾向にあります。

調査日数、調査終了までの日数も長くなりがちです。

2日ほど会社で実地調査後、銀行調査や反面調査等を行っています。

お盆はさすがにやりません。

 

2. 1月中旬から2月14日まで

年明け早々は、申告書の整理を行っています。

実際の調査開始は、成人の日以降でしょうか。

どうしても12月までに終われなかった調査は、先程ご紹介した人事のシステムの関係で、次は3月までの調査終了を狙って来ます。

12月まで終わった調査を「金」、3月まで終わったものを「銀」と、内部では呼んでいます。

12月及び3月上旬は、調査官の焦りが見えます。

調査官本人よりも、上司の方が焦っているかもしれません。

直接上級官庁(国税局法人課税課)から叱咤されるのは、法人1部門統括官、副署長なのです。

3. 確定申告期間中

法人調査担当も、確定申告会場で相談をしていますが、その合間をぬって「顧問税理士がいない法人」の調査に着手します。

税理士は、各地域の公民館などに出向き、申告作成相談に協力しています(私は今年は2月の1日2日、野田市中央公民館で従事しました)。

税理士は、更に顧問先の確定申告を作成しなければいけないわけです。

ですので、確定申告期間中の調査を自粛して欲しい旨、税務署にお願いしています。

着手対象が「顧問税理士がいない法人」となるのは、そのためです。

1・2の期間で調査終了していない事案も、合間に、終了するよう努めます。

 

4. 4月から6月

人事異動を控えているため、軽い調査が多いです。

 

調査時期のまとめ(個人)

法人課税一筋でしたので、詳しくは知りません(ごめんなさい)。

おそらく、「調査時期のまとめ(法人)」と、ほぼ同じで、

3.は原則調査着手せず、

4.は、提出された確定申告を保存ファイルに綴りながら、間違いを是正する事務を行っているため、調査着手は少ないと思います。

 

「顧問の税理士いないのに、税務調査来ちゃった!どうしよう!怖い!」

調査は怖くありません。

相談、調査立会のご依頼、お気軽にお待ちしています。

テラスモール松戸から徒歩5分にある、隠れ家的税理士事務所(ただのマンションの一室です)

クラウド会計ソフト freee フリー 4つ星認定アドバイザー

代表税理士

相田事務所 代表税理士 相田 謹典 (あいだ ちかのり)

 freee4つ星認定アドバイザー

 

 

令和3・4年度

千葉県税理士会松戸支部

税務支援対策部 部長

 

平成29・30年度

千葉県税理士会 公益活動対策部 参事

千葉県税理士会 成年後見支援センター 運営委員

 

昭和49年生まれ

長崎県佐世保市出身

うお座 血液型O型

平成5年上京

平成12年より松戸在住

24年4ヶ月間、主に東京国税局調査部及び管内税務署法人課税部門に在籍。法人税等調査に従事。

平成28年7月中途退職。同11月税理士登録。

平成29年8月 あいだちかのり税理士事務所を柏市南柏で開業

令和元年5月 松戸市小金原に移転

令和4年6月 税理士法人キータッチ 代表税理士に就任

 

詳しくはこちら→プロフィール

 

新松戸支店 代表税理士 平井勇夫

定年まで国税職員として在籍。

個人課税関係のエキスパート。

 

令和3・4年度

千葉県税理士会 成年後見支援センター長

 

平成29・30年度

千葉県税理士会 公益活動対策部 参事

千葉県税理士会 成年後見支援センター 運営委員

 

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